パティオ
最近、スペイン帰りの友人が
目をキラキラさせて言いました
「自分の家を建てるときは必ず【パティオ】を作ろうと思うの」

彼女の頭の中はスペイン風のパティオの構想でいっぱい
ところで「パティオって?」っといわれるかもしれないので
下記にちょっと説明しますね
スペインの南部、アンダルシアにはパティオ(中庭)のある家が多く
一般家庭に普及しています
パティオはスペイン建築でよく見られます

どうしてパティオが多いのでしょうか?
その秘密は街中いたるところにある細い道
…なので家と家があまり離れていません
そのためお互いの家で影を作り合うのです
おまけに古い家は、分厚い壁で覆われており
(その厚さなんと約60㎝)外の温度に左右されません
アンダルシアの夏は暑いことで有名
午後3時くらいが最高気温で45度になるなんてしょっちゅう
2018年の夏にはコルドバは52度を記録しました
そのように暑いアンダルシアでどうやって生活しているの?
と思いますが実は意外に家の中は涼しいのです
外壁が白いのは細い道で影を作りあっても光を反射して
暗くならないようにしています
家と家が近くにあっても中庭を作れば影ができる!
…ということでパティオ(中庭)が普及しました

さてさて日本とスペインの一番の違いは
「湿度」です
アンダルシアでは50度近い気温になっても影にはいると涼しい
日本はどうでしょう?
夜になっても熱帯夜(特に東京は・・・です)
友人には
「関東圏以外の多湿でないところで家を建てるならいいと思う」
と言いましたら
「芝(東京タワーのあたり)がいいと思ったのに・・
じゃぁ吉祥寺あたりじゃダメかなぁ」とため息
やはり日本の風土に合うおうちを
検討するほうが良いと思います
スエーデンハウスも一時話題になりましたが
北欧のおうちは寒さ対策で
「気密性が高い!!!」ので
これまたどうなんだろうと
知り合いの建築士さんがぼやいておりました
おしゃれ度だけでおうちを選ばないようにしたいものです